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カルデアのサーヴァントとしての契約を結んでいない巌窟王とぐだ子。終局特異点を経て感じていた違和感の答えにたどり着く。終局特異点、巌窟王幕間ネタが含まれます。
商品紹介
サークル【CCTO】がお贈りする“王の器15”新刊『夢の彼方想いの果て』がとらのあなに登場。
揺れる蝋燭の火によりぼんやりと部屋の中が照らされる。
――冷たい部屋だ。鉄格子と、温度を感じさせない石造りの部屋。
火だけでは部屋全体を照らすことは出来ず、隅の方を見れば影が蔓延っている。
男がいた。切れめの涼やかな目をした、大人の男だ。
「目が覚めたか」「わぁ。…わぁ……」「元気そうじゃぁないか」
その男は彼女と仮初の契約を結んでいる。他英霊と交わすカルデアの契約とは違う形だが
“大罪の具現”となるサーヴァントとの戦いにおいて、彼は彼女の力となって緑の炎を纏う。
戦闘中になれば彼の眼には明らかな憎悪が宿る。けれど今ここにいて、ベッドに腰掛ける彼は、
ちょっと近寄りがたい雰囲気はあれど至って普通の男性に見える。「そう見えるならよかったよ」
本作はカルデアのサーヴァントとして契約を結んでいない巌窟王と彼女の物語。
その後夢を通じて言葉を交わし、夢の意味と生じた感情に気付くお話です。
夢の中で過ごした1週間は今もなお鮮明に覚えている。
…――忘れるはずもない。いず先生が美しく描くエドぐだ本、ここから先はお手元にてどうぞ！